お店で売られている牛乳は、どんな牛から搾られている?
多くの方は、広大な草原で青々と茂った草を食む牛を想像されるのではないでしょうか。
しかし、現代の酪農では、狭い牛舎に詰め込まれ、ハイカロリーな飼料を与えられ、
外を歩くことも出来ないで生涯を送る牛がほとんどです。
搾乳のための機械のように扱われ、可能な限りのハイペースで出産させられ、
病気になったり年をとったりしたら牛肉として処理される。
生産性を重視すると、牛から自由と尊厳を奪うような飼育になってしまいます。
ここ、Mt. Fuji Craft! Farmでは、広い牛舎と牧草地を牛たちが自由に歩きまわっています。
可能な限り彼らのストレスを減らし、牧草をメインに育むことで健康を維持し、生命を尊重することを常に心がけています。
春には、冬を越して元気に生えた若草を、夏には水分の多い青草を、秋から冬には乾草を食べて生産される牛乳は、色も香りも味も変化します。当牧場では、そんな昔ながらの放牧の当たり前を大切に、自然の変化を慈しみながら牛たちを育てています。
新鮮なグラスフェッドミルクと塩のみを原料に、
フランスの田舎のフロマジェの製法で美味しいチーズを手作りしています。
自然放牧では季節により生乳の色も味も香りも変わります。
また、温度や湿度の変化にともない、チーズの熟成も変わります。
自然の移ろいとともに変わりゆく生乳の風味を最大限にいかしたチーズを、
季節を愛でるようにおたのしみいただけましたら幸いです。
アニマルウェルフェアとは
家畜の誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なくし、行動要求が満たされた健康的な生活ができる飼育方法を目指す考え方で「家畜の快適性に配慮した飼養管理」とご理解ください。
アニマルウェルフェアは世界的な潮流となっていて、家畜の生産性の向上や、安全安心な畜産物の提供につながります。